物心つく頃には、縫ったり編んだり貼ったりしていました。
それから今日まで、どこにいてもどんな生活をしていても
自分が心地よい“生活”を過ごすために常にそうしてきました。
15年ほど前、父(中原淳一)が『それいゆ』『ジュニアそれいゆ』
『ひまわり』の中に書いた“生活を楽しくする為に工夫して創る”
という提案の中から布を使って創る物を私が再現する企画があり、
その時大人になって改めて「父」に触れました。
そして自分の育った環境の中で工夫すること、創ることなど、
自然に沢山のことを学んでいた事に気がつきました。
自分で必要だと思うものがなければ自分で創る。
色と色や柄と柄等々、
色々混ぜて組み合わせ重ね合わせて個性を出す。
アクセサリーや携帯袋とストラッップ、布のバッグや小物入れ、
クッションやお布団のカバー等々…
空きビンや空き箱にも布や紙を使って
素敵な入れ物に変わります。
『創る』といっても大変な事をするのではなく、
工夫する気持ちなのです。
あまりお金はかけずにちょっと手をかければ、
装いも家の中もおしゃれで自分らしくなります。
それはとても楽しくて、私にとってはとても気持ちの良いことです。
布のバッグを創ることを始めたきっかけは、
買い物をした時に、お店の紙袋を持ち歩くより
その時の装いに合った色の布のバッグを持っていれば
ずっとおしゃれになる、と考えたからです。
それからは、いろいろな色・大きさや形のバッグを
自分のために創りました。
この使い方は環境保護にも通じます。
私が始めたのは20年以上前ですが、今ではエコバッグとしても
街のお店でもいろいろな布バッグが販売され、
様々なファッションに布バッグを持って歩いている人達を
沢山見かけるようになりました。
私のバッグの特徴は、袋の中も色と柄を組み合わせるので、
リバーシブルでも使いたくなるような楽しさがあります。